第2章 事件解決
「・・・・・・・・・・・・・・」
車の中で1人不機嫌そうな顔つきの後藤。いかつい顔が更にいかつく見える。
「お待たせしました。はい、どうぞ。」
伊月が缶コーヒーとお茶のペットボトルを手に、車に入ってくる。
「・・・・・・」
後藤はそれを黙って受け取る。
「ただでさえ怖い顔なのに、そう眉間にしわを寄せてはまた不審者と勘違いされますよ?」
「誰が不審者だ!!」
「まだ根にもっていらっしゃるのですか?」
後藤の言葉など無視して、伊月はペットボトルを飲みながら言う。
「・・・・・・・」
どうやら図星のようだ。