第9章 オネエ様と女子力
次の日・・・
「あっ、夜琉ちゃんお疲れ~」
と、今日も今日とて我が社長様は堂々と校門前で待っていた
もちろんわが校の女子生徒たちの中心で・・・
「相も変わらず夜琉ちゃんの親戚のお兄さんかっこいいっていうか派手だね…」
『逆に困るよ…』
「夜琉ちゃ~ん早くいこ~」
と、手を振っている
女の子たちはあたしを押しのけて及川さんに群がっていく
及川さんはそんな女の子たちをガン無視してあたしに手を振る
『はぁ…ごめん、今日お兄ちゃんと帰るね』
と、友達を別れて及川さんの腕を引いて車に乗り込んだ
『もう…来るのはいいんですけど女の子たちガン無視はやめてください…後々あたしに怒りの声が来るんですから…』
「うん、ごめんね。っていうか久々に夜琉ちゃんのお兄ちゃん呼びが聞けてうれしかったなー♡」
『もう二度と呼びません…あっ、京谷さんお久しぶりです』
「…うっす」
と、運転席にいるいつもの強面の運転手さんに挨拶をする
相変わらず不愛想だけど、最近は挨拶をすれば軽いけど返してくれる
「じゃあ狂犬ちゃん、いつもの店お願いね」
「・・・。」
「狂犬ちゃん無視はいけないよ!!!!」
と、京谷さんは及川さんの言葉を無視して車・・・G〇-Rを走らせた
及川さんは無視しないでー!!って怒ってるけど・・・
『ってか及川さんどこ行くんですか?』
「ん~。俺の行きつけのお店」
『行きつけの…洋服屋さん?』
・・・あっ、なんとなくわかった気がする
及川さんがよく買ってる服といえば・・・