第8章 ドSモデルと男の娘アイドル
「うぅ…日向……僕もうヤダ…ねぇ、もういいでしょ…?ちゃんと女とヤったし……」
「うん…童貞卒業したもんね。研磨のとこでショートケーキ買ってあげるな」
「ん…」
「よし、じゃあ帰ろうな。」
はぁ・・・可愛い・・・じゃなくて!!仕事仕事!!
『じゃあ、今回の料金は…』
「Emperor Owlにつけといて。あっそうだ。夜琉ちゃん」
月島の着替えを手伝っていた日向さんがそういって自分のスマホを持ってあたしのもとへ来た
うわぁ、スマホも可愛い
カバーもストーンでキラキラだし、ストラップもふわふわで小さなカラスのぬいぐるみが付いていた
『はい?』
「メアド教えてくれない?アタシ夜琉ちゃんと友達になりたい♡」
『あっ…はい、あたしでよければ!!』
「ありがと~♡」
と、日向さんはあたしに抱き着いてきた
ホントにこの人男の子ですか?
「ちょっと…」
と、抱き着いている日向さんの首根っこを掴んで引き離したのはすっかり着替え終わっていてモデルモードの月島さんだった
「僕以外に抱き着くの、いい加減やめてよね」
でも言ってることはただの甘えん坊のゲイだ・・・
「えぇー、だって夜琉ちゃん可愛いんだもん。」
「日向より可愛い奴なんていないよ」
『ごもっとも・・・』
「えぇ~…むぅ…」
と、日向さんは頬を膨らませて月島を睨んだ
それを見た月島さんは顔を赤くしてた。気持ちは分かる・・・
「じゃあ月島のLI〇Eも夜琉ちゃんに教えてあげる♡」
「はぁ、なんでこんなガキに…」
「一応!!いいでしょ?」
「……日向が言うなら…」
と、月島さんはしぶしぶスマホを取り出してあたしに教えてくれた
芸能界って、いろいろ複雑なんだな~・・・と、身をもって知りました