第8章 ドSモデルと男の娘アイドル
「ほら、ここココ!!」
『へぇ~…』
その日の放課後、友人と学校帰りにWhite Cat'sにやってきたが・・・そこはやっぱりBlack Cat'sだった。
でも看板はちゃんとWhite cat'sだった
・・・?
「じゃあ行こ♪」
友人に手を引かれてあたしは店内に入った
中は、やっぱりあのバーだった
でも、店員は背の高いツンツン頭の人と背が小さい可愛い男の子。
「いらっしゃいませー!!」
と、カフェらしからぬ掛け声をするデカツン君の名札には犬岡と書かれていた
「あの、カフェでお茶したいんですけど…」
「はい、じゃあこちらのケーキセットでよろしいですか?」
ちょっと背伸びをしている男の子の名札は芝山
彼はメニュー表を見せながら説明してくれた。カフェでお茶をするときはケーキセットを頼んで好きなドリンクとケーキを頼むらしい
「じゃあそれでお願いします。」
「かしこまりました。では、ドリンクとケーキをお選びください」
「じゃあ、あたしはココアとチョコケーキ」
『…。』
「…夜琉?」
『…あっ、ごめん。じゃあアイスティーとショートケーキとモンブランとミルフィーユとアップルパイで』
「あっ…相変わらず食べるね…」
あたしは、人より何倍も食べるタチでケーキも本当はホールで食べたい感じ
「お客様、1つ以上頼まれる場合は追加料金をいただくことになるのですが…もちろん、通常料金よりはお安くなりますが…」
『大丈夫です。お願いします』
「あっ、はい。かしこまりました」
と、店員さんはちょっと困り気味だった
さらに言葉をつづけた
「あっ、申し訳ありません。アップルパイただいま焼いている最中ですので少々お時間いただいてもよろしいですか?」
『大丈夫です。』
「分かりました。では、空いている席でおまちください」
と、芝山さんに席に通された