第7章 最初の演技とネコの店
「はい、お待ちどおさま」
「おぉー待ってました!!」
『ほぉー!!すごーい!!』
お酒の意味を及川さんや黒尾さんに教えてもらっていたら奥で調理をしていた海さんが戻ってきた
海さんが作ってくれたのはなんともおいしそうなカルボナーラ
及川さんはとっとと食べ始めてたからあたしもいただきます…といい食べてみた
『あっ、おいしいッ!!』
「ありがとうございます」
「海の料理の腕はうちで1番だからな」
なぜか黒尾さんがドヤ顔してきたけど、それを無視してあたしはもくもくと食べ進める
『んぅ~、おいひぃ~♡』
「夜琉ちゃんって、いつもすごいおいしそうにご飯食べるよね。すごいシアワセそう」
『ん?おいしいものを食べると幸せな気持ちになりませんか?』
「まぁなるけどね…」
と、及川さんは若干の呆れ気味だけどそれでもニコニコしながらあたしを見ていた
それは黒尾さんもだった
「なぁ、お前夜琉だっけ?」
『ん?ほーれふへほ?(そーですけど?)』
「口に入れたまましゃべんな!!…ならさ、連絡先教えてくんね?」
と、自身のスマホを取り出して見せてきた
カルボナーラの大半を食べ終わっていたから『いいですよ』と言って自分のスマホも出す
すると、及川さんがあたしのスマホを見て声を上げた
「あっ、夜琉ちゃんのスマホについてるストラップ可愛いね」