第7章 最初の演技とネコの店
「じゃあ紫乃ちゃんまたよろしくね」
『はーい、また貢いでくださいね~www』
「あはは、敵わないね~紫乃ちゃんは。」
ベッドの上で裸で横になりながら今日のお客さんを見送る
あれから1ヵ月くらい経った
今あたしは、結構人気が出てきて毎日2、3人は入ってくれる。
しかも、なんでか知らないけど業界人が多い
多分どっかしらの噂で流れて行ったのだろうか?
まぁありがたいことですけど・・・
「はぁ…疲れた…」
ツインベッドに置かれた大きな枕に顔を埋めてぐったりする
今日の人は、いわゆるアダルト系のビデオの監督さんみたいで今日もその手の勧誘とかいっぱいされた
素っ裸で撮影とか、玩具の試しとかそういうこと中心でふつうよりなんか疲れた・・・気持ち的に
ベッドから下りて近くのソファに置いてあったバスローブを着て設置してある冷蔵庫の中からミネラルウォーターを出して飲む
すると、お店の電話が鳴った。また客か?
『もしもし~、ただ今電話に出ることができませ~ん』
〈嘘つくなクソガキ。今日は上がっていいぞ。〉
『え?今日は早いんですね~』
〈お前ここ数か月で生意気になったな。最初はまだやるの~?って嫌がってたくせに〉
『そーですか?www』
〈・・・じゃあ着替えて降りて来い。給料あるからな〉
『はーい♡すぐ行きま~す♡』
〈ホントゲンキンだな、お前〉
という捨て台詞をもって電話が切れた
電話の主はオーナーの松川さん。給料あるって
初給料かぁ~いくら入ってんのかな~♪