第6章 酒は飲んでも呑まれるな
『ん…?』
いつの間にかあたしはまた自分の家に帰って自分のベッドに寝ていた
今日も今日とて頭がいたい・・・
ニャー・・・
愛猫だけはあたしの心を癒してくれる・・・♡
重い体を起こして部屋を見渡すとまた机の上に置手紙が置いてあった
《夜琉ちゃんへ
マッキーがまた無理させちゃってごめんね
初勤務お疲れさま
今日も学校終わりに迎えに行くね
学校頑張ってね
及川》
という何気にきれいな字が並んでいた
昨日のあれから眠って気が付いたら家にいるとかなんだか夢を見てたみたいだけど、この書置きが夢じゃないと告げている
・・・ってかいつもどうやって入ってんだろ
一応鍵かけてるけど・・・
『・・・朝ごはんどうしよ・・・納豆あったっけ?』
と、冷蔵庫を開けたら・・・空っぽ
またそこにも書置き
《夜琉ちゃんへ
ごめんね、あんまりお腹がすいてたから納豆とか卵もらっちゃった。
ついでに冷凍ご飯とかもWWW
ごめんね♡
及川》
・・・アレは社長じゃなくてただの泥棒かよ
納豆代とか卵代とか請求してやる・・・
その前に不法侵入で訴えようか?