第33章 大王様と穢れ
『えっ天童さ…、まさか!!』
「あっ、分かっちゃった?」
『嫌だッ!!離して…いやぁ!!!』
天童さんが中に入っていようがお構いなしにあたしは身体をばたつかせる。
それでも天童さんは何事もないようにあたしの腰を固定したまま動き続けている。
「そんなに嫌?ゴムないのって」
『嫌だ!!したことッ…アッ、ないもッ…ん!!それに…子供出来ちゃ…ッ』
「いいじゃん、あっいっそ既成事実でも作ってさ、そしたら若利君も喜んでくれるかな~?」
『・・・ッ!!』
今の会話のどこで反応したかは知らないけど中に入ったものが突然膨張した。それにびっくりしたあたしはまた無意識に身体が反応してしまった
「アレ?今反応した?いいんだよ~もっと気持ちよくなって?」
『なってなッ…あっ、んぁ…んう…』
「ちゃんと反応してるじゃん。ナカ締まってて俺もすげえ気持ちいよぉ~」
天童さんは腰を持っていた手を今度は足を持ってより足を広げさせてきた。おかげで余計に中に入ってきてしまった
『ひぁん!!んッ、んんぁ!!…ぁん!!』
腕で隠されていた目元が自由になったけど、あたしは目を開けなかった。きっと天童さんのことだから凄い楽しそうにやってると思ったから
でも、そっと目を開けた。
『・・・ッ!!』
楽しそうじゃなかった。
天童さんは凄い怖い顔をしていた。
「痛ッ!!どしたのぉ夜琉ちゃん、急に閉めちゃって」
声と口調はいつもと変わらず楽しげだ。でもその表情は、何か黒い闇を抱えているような感じだった。
恨みというか、怒りというか・・・
『はぁう…てっ、天童さ…』
「ん~?」
あたしは天童さんを試すために、彼にキスを迫ってみた。
彼の首に手を回して彼の顔を引き寄せて唇に迫ってみた
「・・・ッ!!やめろ!!!!」
キスをしようとした瞬間、彼に肩を強引に押されてまたベンチに肩をつかされた。
『痛ッ!!!』
「はぁ、はぁ…はぁ、キスなんて…すんなよ…」
天童さんの息がさっきより荒いから目を開けてみると、天童さんは今度は何かに怯えているような感じだった