第32章 大火と飴と・・・
「あっ!!ねぇねぇ、日曜って暇?」
『日曜?うん、暇だよ』
「なら話は早い!!祭り行くぞーーぃ!!」
クラスに数人いるのに大声で叫んでガッツポーズをする華夜をあたしは強制的に席に座らせた。
『一旦落ち着け…、まぁ祭りに行くこと自体はいいから…』
「やった!!じゃあ、会場前のコンビニに6時集合でいいかな?」
『はいよ、浴衣?』
「当然だよ!!何言ってんの!?」
あんたが何言ってんの?
別に浴衣じゃなくてもいいじゃん・・・恋人と行くわけじゃないんだから
『じゃあちょっと確認するわ』
「うん♪」
そう言ってあたしは、スマホを開いて黒尾さんに確認を取る。どこかに出かけるときは絶対に俺に報告しろっていう約束だったからだ。
〈日曜にお祭り行っていいですか?〉
という文で送ると、今日は暇だったのか返事はすぐに来た。
〈別にいいが、お前浴衣あるのか?〉
ってきたから素直に
〈ないです〉
って答えた。華夜には、黒尾さんにOK貰ってから本当のことを言おうと思っていた。そしたら、黒尾さんから変な返事がきた
〈一緒に行く友達に浴衣あるか聞いてみてくれ〉
っていうメールだった。
『ねぇ華夜、あんた浴衣あるの?』
「ん~、あるけどお姉ちゃんのお古」
華夜の言葉をそのまま黒尾さんのメールに打ち込む。すると、また返事は早かった。
〈なら明日、予定開けとけよ?〉
といってそこでメールは止まった。
そのメールのことを華夜に伝えるが、互いに意味は分からなかったが、とりあえず明日は10時にあたしの家に集合になった