第5章 ダンサーのお悩み
「お待たせしました」
ソファに座っているユージさんにコーラを出す
先に君も一緒に飲もうって言われていたから自分のも一緒に
「あんがと、そいや君名前は?」
『紫乃です。じゃあ乾杯』
「おぅ、乾杯」
と、互いのグラスを合わせて音を奏でた
ユージさんは、すぐにグラスのコーラを飲み始めた
結構大きなグラスに入っていたのに、物凄い勢いで飲んだからもう3分の1しか残っていない・・・
「っかぁ~!!やっぱ炭酸サイコー!!これがビールならなおサイコーなんだけどな~」
『あした練習って言ってましたからね。さすが有名ダンサー様』
「でしょ?!俺すげえから」
『ダンスお好きなんですか?』
「おぉ、すっげえ楽しいから!!!ダンスはすげえ楽しいアソビだろ?」
『アソビ・・・?』
「俺たちのモットーは楽しく踊る!!楽しく遊ぶ!!」
と、コーラのグラスを掲げて堂々宣言したユージさん
遊ぶの意味はよく分からなかったけど、とりあえず楽しいことは伝わった
「でもねー、最近悩んでんのよ・・・」
『えっ、どーしたんですか?』
「ちょっとさ、深刻なんだけどさ・・」
と、さっきのテンションとは打って変わってグラスを片手にソファに座り直した
大きなため息とともに深刻な話をし始めた
「君さ、セックスしたことある?」
・・・どこが深刻な話?