第20章 悪い子は、光の中で・・・
『ん…』
いつの間にか寝ていたあたしは、あの悪夢を見ることなくぐっすりと眠れた
ゆっくりと身体を起こすと、そこは黒を基調としている黒尾さんのお部屋
・・・?
あたし、ソファのところで意識飛んで寝ちゃったはずなのに・・・
「んん…」
ふとあたしの隣で何かが動いた
ゆっくり目をやると、そこには衣類をなのも纏わず気持ちよさそうに寝ている黒尾さんで・・・えっ?
『いゃぁぁぁぁああああああ!!!』
*****
「…ったく朝からうるせえ女だな、テメエは!!」
『だって、隣で男が全裸で寝てたらびっくりしますって!!』
あたしの大声に驚いた黒尾さんはその勢いで起きてしまった
こう見えてあたしは、風俗で働いてるけど男と普通の部屋とかで寝たことないし、男の裸もホテルみたいな雰囲気の中じゃないと緊張しちゃって直視どころか隣に立つのも無理!!
・・・なんて言えないけど
「ったく、風俗上がりのくせに…」
『ふん!!』
「それよりお前服どうするんだ?」
『Motherの服着るわけにはいかないから…、タンクトップ貸してください。あと、カーディガンありますか?』
「あるけど…」
『黒尾さんみたいにデカい人ならタンクトップでもワンピみたいに使えますし。それなら帰ることくらいはできますから』
「いや、お前は帰らねえよ。」
『えっ…でもアイが…』
「それも後だ、それよりまず…朝飯な」
着替えを済ませた黒尾さんが布団に包まって着替えの様子を見ていた。
ニッと笑った黒尾さんは、あたしの頭をポンポンと撫でて早く着替えて来いと言い残して部屋を出て行った
「あぁ、あと…」
でも出る直前に黒尾さんが一時停止してあたしを見た
「そのブラジャー、お前にあってていいと思うぞ。D80女♡」
と、ニヤニヤしながら指さしたのは、あたしのカバンの上に置いてあったあたしのサイズにぴったりのブラ(菅原さんのイチオシ)
『なっ…////うるさいです!!!』