第12章 黒猫の遊戯
『あの、こんなんでいんですか?』
「ん、やっぱ若い子いいわ~。やわらけえし、あったけえし…」
『変態ですね』
「うるせえ」
横になったあたしを黒尾さんは後ろから抱きしめてきた
相当疲れてるみたいで今にも寝そうだった
『…あの』
「お前、小さいときってどんな子供だった?」
突然飛んできた質問
しかもクソとんでもなくくだらない質問(そんなこと言っちゃいけません)
『えっと、普通でしたよ。』
「親は?」
『あぁ、10年前に死んじゃいました。お父さんは病気で。お母さんは自殺で。』
「そっか、父親が病気の時お前どうしてたんだ?」
『はい?あぁ…お母さんは常にお父さんに尽きっきりでしたから。病院の中探検したり、その周り散歩したり…』
「そっか…」
そんな弱い声していても黒尾さんのあたしを抱きしめる腕の力はなぜか強くなっていた
『…あの、黒尾さん。苦しいんですけど…』
「…なぁ、ヤらせろって言ったら怒るか?」
『いや、さっきの流れからなんでそうなるんですか?』
「なんとなくだ…」
『ひひゃ!?』
言いながら黒尾さんの手はあたしの服の中に入り込んできた
決して温かくない手だったから触られて変な声出た・・・
「へぇ、さすがソープの姉ちゃんだな。イイ声」
黒尾さんのいやらしい笑顔が見えた気がした
その証拠に服の中をあさっていた手が確実にあたしの弱そうな部分をゆっくり攻めていく