第4章 私
恥ずかしくて私は顔を赤くしたまま黙りこんでしまった。
うすうす感じてたけど…わざわざ今鳴らなくたって…!!
「そういえばそろそろお昼時だし、何か注文でもするかい?…この子がこんな状態じゃ、どこかに行って食事をするわけにもいかないしねエ…。」
与謝野先生が上手くフォローしてくれた。
「何せあんた4日も爆睡してたからね…お腹も空くはずだよ…。」
「4日もですか!?」
そんなに長い間知らない人のお世話になっていたなんて…。
「じゃあ、谷崎くんに弁当でも買ってくるようにいってこよう。」
太宰さんはそう言って部屋を後にした。