第19章 この気持ちの答え
「でも、日代君たちとお祭り行ってみたいし…。ダメもとで誘ってみる!」
私はそう二人に告げた。
「確かに、やってみないとわからないもんね。」
藍那は頑張りなよ。と付け加える。
「でもどうして遅い時間に遊ぶのはダメなんだろう。」
由梨花が首を傾げた。
確かにこれは日代君の最大の謎の1つに入るかもしれない。
「親が過保護?」
「いや、それだったら暴走族なんて入れないでしょ。」
藍那の言葉に私はすかさず突っ込む。
喧嘩もするし、バイクも乗る。そんな危ないところに入るのは誰だって黙ってみているわけがない。
「多分妹さんがいるからかな…って思ったけど、それも何か違う気がする。」
ちょっとシスコンっぽいけど、それだけのためではないかもしれない。
いくつも理由が重なっている場合もある。
「とりあえず、日代君と付き合えるようになるまでがややこしそうだね。」
「つ、付き合うなんて、そんな」
「えっ!付き合おうとか考えないの!?」
由梨花の言葉に否定的な発言をしたからか、藍那はすっとんきょうな声を出す
「え、や、まだそこまで考えが及ばなくて」
「私なら好きになったら即行動したくなるなぁ」
「あんたの場合は早すぎるのよ。でも、人にはそれぞれのペースがあるから、心春は心春の思うペースで仲をもっと深めたりとか、アタックとかしていけばいいと思うよ」
確かに、藍那の行動は別格過ぎるので悪いけれどあんまり参考にできないな
「でもいつか告白はしたい、かな」
告白、という単語を口にするとき、思わず緊張して変な声が出た。
「頑張れ。」
「うん、ありがとう」
私も少しは動き出さないとな