君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第1章 登校
肩が触れ合って××さんの熱が伝わって来る。
あったかいなぁ、なんて思いながら、俺は音楽プレイヤーを操作した。
流すのは最近発売された洋楽のアルバム。俺のお気に入り。
「あたし洋楽はさっぱりだけど、この曲かっこいいね。」
××さんの笑顔が近くてどぎまぎした。
ここで意図的に、愛がどうの、恋がどうの言ってる曲を流してもよかったんだけど。
俺のありのままを知って欲しいな。
そんなことを思わされるのは、それだけ××さんのことが好きだから。