君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第5章 昼休み
「おかげさまでいい買い物が出来そうです!」
「お役に立てたなら何よりです。」
喜んで私を見ておられたと思ったら、ふと時計に目を向ける××さん。
時計はもうそろそろ昼休みの終わりを告げていた。
××さんは慌てて「次は移動教室なの!行かなきゃ!」とお弁当箱を引っ掴み、席を立たれた。
「ありがとう!さすがたっつん!じゃあね!」
最後にそう感謝なされて、××さんは教室から姿を消した。
××さんはお願いも上手ですし、褒めるのも上手なのかもしれませんね。
××さんが自身の教室に戻られた後も、私はしばらく自分の席から動けなかった。