君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第5章 昼休み
お弁当箱も片付けて綺麗になった机に、私は自身のノートパソコンを置いた。
「さて、始めましょうか。」
「よろしくお願いします。」
深々と頭を下げる××さん。律儀な方なのですね。
そんなに頭を下げられなくても、私でよろしければいくらでもお手伝いいたしますのに。
パソコンを開いてマウスパッドに指を滑らせ、インターネットのウインドウを開いた。
「あれ?ネット繋がるの?」
「今の世の中は便利になってるんですよ。」
私はカバンのポケットから手のひらサイズの無線ルーターを取り出して、××さんの前に置いた。
へぇー、ふーん、と感嘆の声を上げながらいじくる××さんの目は、好奇心に満ちあふれていた。