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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第4章 休み時間


「やっぱりちょっと伸びた?」
「そ、そう?」
「うん。あたしと変わんない。」
言われてみれば○○ちゃんと目線はそう変わんなかった。
僕も手を水平に動かすと、確かにほとんど一緒。

いやむしろ、○○ちゃんより僕の方が大きくない?

「それはないよー!」
「いーや!僕の方が大きい!」
僕が手を○○ちゃんの方にスライドさせると、手は○○ちゃんの頭上を通り過ぎた。
「ほらほら!やっぱり僕の方が大きい!」
「手を斜め上に出してるんでしょ!それか比乃君ってば背伸びしてない!?」
「○○ちゃんひっどーい!そんなズルしてないもん!」
ぎゃーぎゃー言い合って、僕達は何度も背比べした。
やっぱり僕、○○ちゃんより大きくなったと思うんだけどなぁ・・・。
なんで○○ちゃん、認めてくれないの?

「えー?さすがにまだ比乃君には負けてないと思うんだけどなぁ。」
まだ背比べしながらぶつくさ文句を言っている○○ちゃん。
あれかな?○○ちゃんも大きくは無いし、ちっちゃい人間特有のプライドなのかな?
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