第2章 小動 ルーム
~ 小動side ~
いつもの店 。
ま「 いらっしゃいませー ♪ 」
いつもの声 。
何となく 店を覗いてみただけ 。
だけど 一瞬で俺の心は 、その人に奪われてしまった 。
キラキラした目で ショーケースを覗くその人 ...
なんて綺麗なんだ ...
気付くと 店の中へ入る扉に手を掛けていた 。
オ「 え っ 、ちょっと!どしたの!」
そんな言葉は 耳を通り抜けるだけ 。
「 あの っ ... 」
二「 はい ... ? 」
思わず声を掛けてしまった 。
... どうしよう ...
「 な ... 、何かお気に入り ... ありました ... ? 」
... 何言ってんだ俺 ...
二「 ふふ 、これが好きかな ♪ キラキラしてて 、美味しそう ♪ 」
キラキラしてるのは 貴方です ...
薫「 爽太くん ... ? 」
「 え ? あ 、お客さんの生の声を聞くのも ... いい かな って ... 」
二「 僕でよければ 、いつでも ♪ 」
予想外の言葉 ...
「 あ ... えと ... 、じゃあ お願いします ... 」
二「 あの ... 、小動爽太さん 、ですよね ? 」
「 そう ですけど ... 」
二「 本物だ ... 、チョコレート王子だ ... 」
俺のこと ... 、知っててくれたのか ...
二「 僕 、ここのチョコレート 、大好きなんです! 何か ... 、幸せになれるっていうか ... 」
いや俺は 今凄く幸せです ...
二「 今度 、ゆっくりお話したいです ...!」
「 あ 、是非 ...!」
思いがけない出逢い ...
ショコラティエで良かった 。
心の底から思った 。