第2章 小動 ルーム
~ 二宮side ~
小動さんは 憧れの人 。
ただ ... 、憧れには変わりないんだけど 、普通とはちょっと違うんだ ...
女の子に対する感情に似てる気がする ...
小「 あ ... 、じゃ 、また来てくださいね っ ... 」
「 はい!また来ます!」
そう言って 小動さんに背を向ける 。
でもなんだか ... 、もっと一緒にいたくて ...
思わず口をついてしまった 。
「 あの ... 、ここで働かせてください 」
小「 ... え ? 」
うわぁ ... 、なんだこいつって思われてるよ ...!
小「 ... 大歓迎です!」
え ?
小「 是非 、お願いします!」
薫「 ちょっと 、爽太くん何言ってんの!?」
いや 、普通の反応ですよ 、お姉さん ...
そんなお姉さんの言葉を完全に無視して 、小動さんが言葉を続ける 。
小「 準備とか 色々あるんで ... 、取り敢えず上がってください!」
自分で言ったくせに 、訳もわからないまま 、促されるまま 、小動さんのお家へ上がる 。
「 あの ... 、本当にいいんですか ... ? 」
小「 いや 、寧ろありがとうございます 、ですよ ... 」
2人で並んでソファに座る 。
小「 制服のサイズなんですけど ... 」
小動さんが顔を上げると 、目が合った 。
ドクン と心臓が跳ねた 。
... なんだ 、この感じ ...
気が付くと 、自分から小動さんの唇を奪っていた 。
「 っ !?ごめんなさい ... 」
慌てて離れるが 、逆に抱き寄せられてしまった 。
小「 俺 ... 、貴方に 一目惚れしてしまいました ... 」
低い声で 囁かれる 。
俺 ... 、小動さんと ... っ
「 俺も ... 、好きです ... 」
間抜けな声しか出せなかった 。
身体が離れ 、じっと見つめられる 。
その大きな目に 、吸い込まれそうだ ...
どちらともなく 唇を重ねる 。
いつまででも 、こうしていたい ...
そうして俺の身体は 、ゆっくりとソファに押し倒されていった ...