好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*
第12章 星空に想いを/天side
「うわっ!凄い!!イルミネーションが綺麗!!
あ!あっちにも!こっちにも!」
「……」
「うわ!海……?!海かな?」
「……」
「あれ富士山かな?!」
「方向的には富士山は反対側だし、暗いから見えないと思う。
それよりも少し落ち着いたら?」
「っ……!
(天と観覧車の中で2人きっりでいるのに落ち着いていられるわけがないでしょ)」
最近オープンしたアミューズメントパークにある日本一大きい観覧車。
ボクたちは今その中にいる。
PV撮影が終わってすぐ、楽に渡されたチケット
それがこの観覧車のチケットだ。
『なに……これ?』
『おまえにやるよ』
『観覧車なんかに乗ってボクが喜ぶとでも?
(子供じゃないんだから、わーい、わーいとか言わないし)
それに楽と2人で観覧車なんか死んでもイヤなんだけど』
『俺だっておまえと2人っきりで観覧車なんか乗りたくねぇよ』
『……じゃあこれは?』
『と2人で行けよ』
『と?』
『おまえの事だからムードもくそもねぇ所で告白しそうだからな』
『なにそれ』
『当たってるだろ?』
『バカじゃないの?ボクだって告白する場所くらい……考えてるし。それよりもなんでボクが告白する前提で話を進めているのか分からないんだけど』
『自分の気持ちを伝えるんだろ?』
なんで楽になんかバレたのかわかんないだけど
『見てればわかるんだよ。とにかく、上手くやれよ?』
『……ありがと』