• テキストサイズ

好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*

第11章 折れたボールペン


「私に隠し事してるよね?」

「う……っ!」


上手く隠していたつもりだが、やっぱりバレてるんだろうな。


「ちゃんと話してよ」

「……怒らない?」

「うん、怒らないから。ちゃんと言って……」



優しく微笑んでくれたから天におでこにキスされた事を言ったのに___



「はあ?!デコにキスだと?!」

「怒らないって言ったくせに……」

「怒ってないよ、には……
(天っ!!私の大事なにキスしやがって!!)」


またもボールペンを破壊している里絵が恐ろしい……


「まあ、でもさ……」


3本のボールペンを破壊して落ち着いたのか?
里絵が微妙に口元を歪めている。


「天の気持ちはモロバレだしね」

「ん?」



モロバレ?



「え……?」

「はい?」

「……わかってないの?」

「……イミワカラン」

「まったく……
(そもそもご褒美って言ってキスしてくる時点で確定じゃん)」

「なあ……里絵」

「ん?」

「私さ……自惚れてもいいかな?」


心の中だけで天は私の事を好きって思っていてもいい?
思うだけなら誰にも迷惑がかからないでしょ?

あのおでこへのキスは特別なキスだって思っていたいんだよ。



「天にハッキリ聞いたら?」

「聞けるわけないでしょ……!」



天にキスの理由を聞くだなんて想像しただけで恥ずかしいわ。

それにご褒美はご褒美以外の意味をもつわけないでしょって言われたら___

立ち直れないよ。



「まあ、が聞かなくても天から言ってくると思うけどね」

「天から?」

「とりあえず!今はPVの事だけに集中しなさい」

「うん……」



なんかモヤモヤが1つ解決して更に増えたような気がするんだけど……


/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp