第2章 【おそ松】
暫くして、玄関の扉が開く音がすると、凛の言葉の刃はピタッと止まった。
『お母さん、おかえりなさい!』
パタパタと玄関へ行き、夕飯の買い物から帰宅した母親を出迎えれば、荷物を持ち、『今日の夕飯は何ー?』等とニコニコしながら台所へと運んだ。
1「女って こえー・・・」
あまりのギャップに 思わず身震いする おそ松だった。
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時は経ち、夕飯を終えて居間で各々自由に過ごすニートたち
5「あれー? 凛はー??」
これまで6人だった為 何の違和感もなかったが、そういえば妹がいたんだと、十四松の問いで 凛がいないことに気づいた。
1「自分の部屋にでもいるんじゃねー?」
興味ないといった様子で、テキトーに返答するおそ松。
その様子に十四松は ムムッ と顔をしかめた。
5「おそ松兄さん、凛を呼んで来てよ!」
1「はあ???なんで俺が!!!」
5「早く早くー!! おそ松兄さーん!!!」
子どものように駄々をこねる十四松。
他のニートたちも「早く行ってこいよ!」と促す。
1「ったく!!なんで俺が!!!!!」
1番といってもいいほど、凛と相性の悪いおそ松。
それを自覚していてか、呼びに行くのにかなり渋ったが、皆に言われ仕方がなく凛のところへと向かった。