第2章 【おそ松】
凛が松野家に帰ってきて、1週間ほど過ぎた頃。
相変わらず十四松以外には厳しい凛に、しびれを切らしたのは長男・おそ松だった。
お「おい、お前!!!
何がそんなに気に入らねぇんだよ!!!
いきなり上がり込んできて態度悪すぎだろ!!!」
『・・・・・は?
20歳超えた童貞ニートがどのツラさげて言ってんの。
昔っから親に迷惑かけまくって、成人してもなお
迷惑しかかけてないようなクズを気にいる奴なんて
いると思ってんの?
お前らのせいで、こっちまで被害受けてんだよ。
態度も頭も終わってんのはお前だろクズ。
まじしね』
1に対し10言っても足りないほど、凛のストレスは溜まりまくっていた。
『お前らまじ仕事しろよ。働いて金入れろ。
それができないなら しね』
大学もバイトも休みである貴重なリラックスタイムを邪魔された凛は、ここぞとばかりにこの1週間の愚痴を長男にぶつけた。
トト子以外の女の そういう姿を初めて見たおそ松は、その迫力にただただ立ち尽くすだけだった。