第2章 素敵な帰り道(安室透)
そしてハッとなり蘭の行動を思い出す。
確かにポアロに行く前はよく携帯を弄っていた…
“ちゃんなら絶対大丈夫だよ”って何度も言ってくれてたのはお世辞だと思ってたけど、知ってたからって事ね……
「えええ…………まじですか…………」
いや待てよ……私は蘭に安室さんが大好きな事や知ってる事とか盛大にいつも勝手にのろけていた。
その蘭が安室さんと私の話(?)をしていたと言うことは…………
「…………あの、安室さん……つかぬことをお伺いしますが…………私の事で蘭と連絡取ってたんですよね……?」
「はい、そうですけど」
「蘭、私の事なんて言ってました??」
蘭……まさかとは思うけど色々言ってないでしょうね……!?!?
「……それはもう、色々と」
にまにましながら私の顔をのぞき込む安室さん。
これは絶対のろけた事聞いてる!!くそう蘭め!!!恥ずかしすぎやしないかこれは!!!!
何を話したか頭の中で思い出しながら、真っ赤な顔を両手で覆う私。
「お忙しそうな所申し訳ないんですけど、僕まだ返事聞いてないんですが」
「へ…………?」
いや、返事も何も私があなたを好きなこと知ってるじゃないですか……
そんな事をおもいながら目をぱちくりさせる。
「そりゃ蘭さんから色々聞いては居ましたが……
僕が聞きたいのはさんからの言葉です」
「え、あ、う………………」
そうあらたまれると言いづらい……!!
目線をパッと逸らしてみるが、安室さんからの視線をすごく感じる…………
「……言いづらいなら僕からまた何度でも言いますよ?さん、好きです。」
歩いていた歩行を止まらせ、真剣な眼差しで伝えてくれる彼。
それなら私も答えてみよう。
「私も……安室さんが好き、です……」
恥ずかしい、赤面した顔を隠す為にも更にぎゅっと力を込めて安室さんに腕を回してみる。
すると彼はキョトンとした後フッと微笑み、愛おしそうに私を抱く腕に力を込めた。
END
→どうでもいいあとがき