Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第36章 ★私の彼氏は狼君。《京谷 賢太郎》
階段を上ってすぐ、目の前のドアをノックすると、入れ、と中から聞こえる。声色だけではなんとも言えないけど、怒って…る?
『入るね。っわ、え、んぅっ!』
ガチャリ、とドアを開けた瞬間、ぐいっと腕を引かれ、閉じたばかりのドアに背中を押し付けられる。そして唇を奪われた。
『っん、ふ…っ…ぅん……けん、たろ…っ』
「るせェ」
息が、苦しい。酸素が、足りない。離れたくても賢太郎の手が首の後ろに添えられていて、顔を逸らすことすらできない。
私の口の端からとろり、とどちらのものか分からない唾液が零れる。それすらも気にならないのか、賢太郎は私の唇を、まるでケモノのように貪る。
『っぷは、っはぁ、はぁ…』
「足りねェ」
『んむっ!?』
私は息も絶え絶えだというのに、賢太郎は全く平気なようで、再び口付ける。先程よりは優しい、でも舌が口内で絡み合って蠢いてて、ぞくぞくする。じん…と下腹部が熱い。
薄く開いた唇の端から甘い吐息を漏らす私。それも飲み込んでしまうくらい、賢太郎のキスはとても深かった。
キスをしながら器用に移動し、賢太郎は私をベッドに押し倒した。2人分の重みで、ギシリとベッドが軋む。
『っあ、ちょ、けんたろ、待って』
「ムリ。待てねェ」
懇願する私をすっぱり切り捨て、賢太郎は制服に手をかけた。真っ白なジャケットが脱がされ、ニッとのベストも脱がされ、ブラウスもはだけられる。水色と白のレースを基調としたブラ、そのフロント部分のホックを、賢太郎は容易に外した。ふるりと露になった膨らみに、迷うことなく賢太郎は吸い付く。
『っあ…』
「お前、いつ見ても白ェし柔ェな」
『や…っあ、なめ、ちゃ…っん、ふぅ』
「堪えんな。つかババァは?」
『あっ、おばさ、飲み会って…か、えるの、夜中過ぎるって、んっ、言って、た』
「そ」
そう素っ気なく返すと、既にぷっくり主張している頂きにカリ、と歯を立てる。痛いのになんでか気持ちいぃ。漏れそうになる声を手の甲で抑えると、賢太郎が舌打ち。
「声、我慢すんな」
『やっ、むり…っん、ふ…んん!』
自分のものじゃないような声が恥ずかしくて、目も瞑る。と、シュルリと衣擦れの音がして、両の手を頭上にもっていかれる。そしてあれよという間に両手をネクタイで結ばれた。