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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第36章 ★私の彼氏は狼君。《京谷 賢太郎》




【蒼井 side】


夕日が射し込む教室で、私、蒼井海宙はひたすら机に向かっています。カリカリとシャーペンの音と、壁掛け時計の無機質な音だけが響くその空間。鬱屈とした空気を払うかのように、私はわざと大きく声を出した。

『うぅ~ん、終わったぁ~!』

イスの背に寄っ掛かり、両手を伸ばして大きく伸びる。ついさっきまで向かっていた机には、"6組の日誌"と書かれたノートと1枚のプリント。日直の仕事と委員会のプリント作成という残念な放課後です。

『よっし、出してきちゃお~』

もう一度伸びてから立ち上がり、苦労の末に完成させたそれらとカバンを手にし、私は教室を出た。



職員室に寄り、本来の目的地であった体育館を目指す。廊下を歩いていると、体育館の手前の水のみ場に見知った後輩の姿が3つ。3ヶ月程前に引退した女バレの子達は、私に気付くと笑顔で駆け寄ってきた。

「海宙センパイっ!こんにちは!」

『やっほ~』

仲良し3人は、それぞれMB、S、WSとポジションがバラバラ。私は基本的にセッターの対になる"オポジット"というポジションで、トスも上げればレシーブもスパイクもブロックもやるという何でも屋。

そんなわけだから、部活に顔を出すと、質問攻めというか、教えてください!と後輩たちがわらわらと集まってくるのだ。

『どう?最近ちゃんとやってる?』

「モチロンですよ!今度部活顔出したら、トス教えてください!クイックの!」

「あ、ズルーい!私もサーブ!」

「ブロックのコツ知りたいです!」

『あー、ハイハイ分かったから。ホラ、早く戻んなさい。怒られるわよ~?』

背中をトンと押してやると、キャーキャー言いながら走る後輩たち。賑やかなことだ。でも、これから行く男バレはもっと賑やかなんだろうな、そう思い、クスリと笑う。

あ、でも、早く行かないと、私も彼に怒られちゃうかな?先程よりも少し歩を速め、体育館へと急ぐ。早くも秋を感じる風が、ふわりと前髪を揺らした。


   
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