Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第4章 ★クリームよりも甘く《花巻 貴大》
晩メシの後、風呂に入ってからデザート。海宙はコーヒーも淹れてくれた。
『はい、召しあーがれ!』
「サンキュ」
美味しそうなシュークリームを、ばくりと頬張る。外はサクリと、中はフワッとしたシュー。クリームはカスタードと生クリームが程よく混ざって絶品。
「うま、何これ、うま!」
『んー、おいひぃ!』
にこにこしながらシュークリームを食べる海宙。好きな子と好きなものを食べるだけで、こんなに幸せとは。
食べ終わった俺はコーヒーをすする。ミルクの入ったコーヒーは、苦すぎずちょうど良い。
『貴くーん』
「んぁ、ど…」
どうした、と訊こうとして、言えなかった。海宙が、俺の口を塞いでいた。
ちゅ、ちゅっとリップ音が部屋に響く。優しい、触れるだけのキスを何度も。
『…ん、たか、く…ん』
「ふ、エロ…」
一旦離れると、とけた目をした海宙が俺の胸にすがっていた。
「足りねえ」
『っ!』
お互いの唾液で艶っぽく見える唇。返事も聞かず、俺は噛み付くようにキスをした。
口内に下を入れれば、おずおずと出される海宙の舌。それを絡め、吸い、深いキスをする。カスタードと生クリームの甘い、味がした。
口を話すと、胸元で海宙は妖艶に笑ってみせた。
『ふふ、今日は貴くん、激しいね』
「ワリぃ、久々で…急だったよな?」
『ううん、私も貴くん不足なの。シよ?』
俺は肯定の意味で微笑んで、海宙を横抱きにする。そのまま彼女の部屋へ行き、ベッドの上に寝かせた。