Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第31章 ★お仕置きしましょ?《黒尾 鉄朗》
第2ラウンドを終え、どちらからともなく始まった3回目、気付けばその途中で2人とも寝てしまっていた。
俺が目を覚ましたのは、日の出には数時間あろうかという頃。何も身に着けていない体の下のシーツは、互いの体液でぐちゃぐちゃになっていた。
「ヤベ、洗わねーと…」
起き上がろうとして、なぜか起き上がれない。その理由はすぐに分かった。
『すぅ、すぅ…』
「おいおい、カワイイなコンニャロ」
俺の腰に手を回し、抱き付いて眠るみそら。時折むにゃむにゃと呟く寝顔は、無防備で純真で無垢で。昨夜とのギャップを思い出し、一人ニヤける。
「うぉーい、みそら、朝だぞー」
『……ん…まだねる…』
モソモソと動き、みそらはさっきよりも強く俺を抱きしめる。フッと笑みを漏らした後、俺は髪を掻き上げて耳元で呟いた。
「オハヨ、朝だよ」
『………てつろぉ?』
「アタリ」
ぱちりと目を開いたみそら。じぃっと俺を見た後、手を伸ばして頭を撫でられる。
「みそら?」
『髪の毛、いつもみたいになってないね』
「あー、あれだ。寝方が違ったから」
『え、いつもどやって寝てるの?』
「だから、こーして、こう」
枕に顔を埋めて、両サイドから押す。するとプッとみそらが吹き出す。俺が今度こそ起き上がると、みそらも起き、正面からぎゅーっと抱き付いてきた。
おっぱい柔けェな、とか不純なことを考えていたら、みそらの呟きが聞こえた。
『鉄朗、ごめんなさい…』