Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第30章 カレカノ指南?《青根 高伸》
翌日、朝からスーパーに材料を買いに行った。レシピは某有名サイトからお借りした。
必要な道具や材料を用意していると、インターフォンが鳴る。
「紫乃ちゃーん、来たよ?」
『海宙ちゃん、いらっしゃい!』
約束の時間の5分前に来た海宙ちゃん。手を洗うと、早速台所に立った。
「まずは?」
『栗ですね!』
まずは栗をお鍋に投入。しっかり被る位まで水を入れ火にかける。しばらくすると、お鍋の底からぽこぽこと泡が出てくる。それから10分程煮て、ざるに開ける。
『わっ、湯気!』
もくもくと白い湯気で前が見えなくなる。そんな私を見て海宙ちゃんは笑った。
粗熱がとれて素手で触れるくらいになったら、今度は包丁で栗を半分に切り、中身 をスプーンで取る。
「これ、けっこう手間がかかるね」
『栗ペーストとかあったら楽なのに』
そんな会話をしながら、栗を全て解体?し終わる。それから裏ごしをする。こうすると、口当たりが滑らかになるのだ。
栗の身を再度お鍋に移し、砂糖を加えてから良く混ぜる。弱火で焦げないように練って練って練る。それができたら火を止めて、はちみつを少し加えた。こうすると固めやすくなるらしい。
最後にビニール袋に入れて一まとまりにしてから等分し、ラップでひとつずつ茶巾絞りに。
「これ、楽しいかも」
『なんかクセになりそうだね!』
手際良く海宙ちゃんは栗ペーストを茶巾の形にしていく。上手だなぁと思いながら、私も茶巾に。こういう時、手先が器用で良かったと思うなぁ。
それからお昼にパスタを作って食べた。ちなみにソースを作るのは面倒なので、買い置きのレトルトを使った。ミートソース、美味しかったです。
「よし、じゃあ行こっか!」
『うん!』
作った栗きんとんを持って、私たちは学校へと歩き出した。高伸さん喜んでくれるかな。