Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第10章 ★アナタとワタシ《影山 飛雄》
【蒼井 side】
いつだったろうか。
そうだ、あれは高校を決める時だった。
私は第1志望に烏野高校を選んだ。
当時の担任が言っていた。
"人生は選択の連続だ。だから、自分の未来にとって良い選択をするんだぞ"
と。
それなら、
私は
いつ
どこで
間違えたのだろう?
飛雄とキスをした時から?
飛雄に告白された時から?
飛雄に恋をしたときから?
ううん、
きっと、
ずっと、
もっと前から。
飛雄に出逢った時から、
この未来は
決まっていたこと。
変えられなかったこと。
なぜならこれは、
不器用で
不格好で
いつだって歪な
ワタシタチの
モノガタリなんだから―――