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お江戸良いとこ一度はおいで【銀魂】

第1章 はじまり


「ひ、土方さん、失礼します‼」

ある日、は真選組副長土方十四郎に茶を届けに副長室まで出向いた。

「おお、そこに置いといてくれ」

「はいぃぃぃ!」

は一週間程前から真選組で副長補佐として働くことになった人物である。
しかし、土方と一番隊隊長沖田総悟、その他諸々は未だまともに会話すら出来ていない様子。
局長近藤勲は(一方的に)少しだけ話したらしいが。

というか・・・

「おい「失礼しましたァ‼」・・・」

単にが誰とも話そうとしないのが原因なのだが。
土方も、何回かはこの一週間で話そうと試みた。
がしかし。
駄目だったのである。

例えば、

「なぁ、「お、おおお風呂、入ってきます‼‼」そ、そうか・・・」

こんな風に。


「どうやって用件伝えりゃいいってんだ」

土方の呟きは、彼が吐き出した紫煙と共に部屋に消えていった。




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