第16章 presage
「あやめさん。おはようございます。」
「あ。ノブくん。おはよう。」
「この前は、キラフェスに差し入れありがとうございます。」
「いえいえ。何を差し入れしようか迷ったんだけど、あれで大丈夫だった?」
「はい!皆さん、喜んでましたよ。」
「ごちそうさまでした。」
「喜んで貰えて、良かった。」
ニコッと笑って、僕を見つめる。
「えっと…」
「あの…」
「ん?どうかした?」
「そのっ…キラフェス…どうだったかなって…」
「みんな格好良くて、キラキラしてて、すごく楽しかったよ。」
「本当は、最後まで観たかったんだけど…次の仕事があって戻らなきゃいけなくて。」
「それが残念だったかな。」
「BDが出たら買おうかな~なんて(笑)」
「あ。えっと…」
「ん?」
「あの…僕の…ライブ…」
「あっ…。えっと…すごく格好良かったよ。」
「ダンスも殺陣も凄くて、魅入っちゃったよ。沢山練習したんじゃない?」
「あっありがとうございます!」
「いつもその時に出来る最高のパフォーマンスを出来るように頑張ってます!」
「ふふっ…ノブくんらしい。」