第15章 cocktail2(裏)
大きめのベッドに組み敷かれる。
自由は、私のお腹の上に体重を掛けないように座り動きを封じる。
「自由…明るい…消して…」
いくら何でも恥ずかしい。
私は、乞うように言葉を紡ぐ。
「照明は、落とさないよ。」
「だって。ずっとこうしたかったんだから。」
「あやめの全部が見たい。」
いつもと違う呼び方。
そして。
今まで感じたことのない威圧感で、私の胸はドクンと跳ねる。
「でも…やっぱり消して欲しい…」
「はぁ…うるさいなぁ…」
そう言うと、自由は噛み付くようなキスを落とした。
「みっ…ゆっ…」
「はぁっ…ん…んっ…」
口づけしながら、自由は器用に私の服を脱がす。
あまりの手際の良さに、ある意味感心する。
あっという間にブラも床へ投げ捨てられ、ショーツは左の足首に申し訳なさげに巻き付いている。
「キレイだね。」
私のカラダを、舐めるように見つめる。
「いや…見ないで…」
隠すように胸に手を当てカラダをよじる。
「隠さないでよ。」
左肩をグッとベッドに押し付けられ、両手をシーツに押さえつけられる。
「恥ずかしい…よ…やめてっ」
「止めないよ?」
「ずっと我慢してきたんだから。」
「絶対に止めない。」
今度は首筋に舌を這わせて、わざとクチュクチュと音をたてながら肌を舐める。
途端に私の肌は粟立ち、肩が竦む。
「感じてる?」
耳元で囁かれ、耳朶を軽く噛まれた。
「はぁ…」
「あやめの今の顔…最高に色っぽい。」
「もっと見せてよ。」
耳の中まで舌をねじ込まれ、吐息と唾液が交わる音が私の理性を犯す。
胸は、やわやわと揉みしだかれる。
自由が触る度にどんどん固くなっていくのが分かる。
もっと触れて欲しい。
もっと犯してほしい。
めちゃくちゃにして欲しい。
欲望のままに、私は快楽に溺れた。