第3章 拠(裏)
「あやめってさ。」
「ここにホクロあるの知ってる?」
白い肌に指を這わせる。
「え…?」
チュッと音を立てて、太股に唇を落とす。
「こーこっ」
ツーッと尖らせた舌先で、撫でる。
「……んっ」
くすぐったさでカラダをよじる姿にゾクゾクする。
「逃がさないよ。」
唇を舌で湿らせ、口角を上げる。
再度足を開かせ、左の太股の内側に啄むようなキスをする。
「くすぐったい…っ」
「ん?くすぐったい?」
「じゃあ、これは?」
今度は、足の付け根に唇を落とす。
ギリギリのラインで舌を這わせると甘い声が聞こえた。
「やっ…っ……んっ」
「まだ、くすぐったい?」
「違っ……」
ふゥーッと息を吐きかけると、カラダが一瞬にしてビクッと震える。
「意地悪しないで…」
「ちゃんと…触って…」
あまりの可愛さに自然と口元が緩んでしまう。
「ご期待に添わないとね。」