第48章 Final
ステージを降りると沢山のスタッフ。
そして、手を広げて私を迎えてくれる自由。
「お疲れさま。よく頑張ったね。」
「お帰り。あやめちゃん。」
その胸に飛び込み泣きじゃくる。
「ただいま。」
抱き締め髪を撫でてくれる温かい手。
「あやめ。お疲れさま。」
マネージャーに事務所スタッフ。
ライブスタッフ。
友人たち。
涙で皆の顔が見られない。
嬉しくて。
そして寂しくて。
この世界から去るのが…
でも、自分で出した答えだから。
愛する人と共に歩む。
そう。
私は、自由の隣を歩く。
歩む道は、平坦な道じゃないかもしれない。
それでも二人手を取り合って、進んで行こうと思う。
この人となら、幸せになれる。
それだけは自信があるの。