第45章 heat(裏)
あやめちゃんを組み敷き、首筋に噛みつく。
「痛っ…」
苦痛を伝える声すら甘美な音色に聞こえる。
「もう止められない…」
「触れたら壊しそうで触れるのが怖かった。」
「あやめちゃん…キミを壊してしまうかもしれない」
耳元に唇を寄せ、吐息と共に囁く。
そんな俺をあやすように髪を撫でる。
「自由…私を支えてくれたのは貴方。」
「貴方に壊されるなら…。」
「自由…?」
「焦がれて苦しいの。」
「この胸の苦しさから解放して…」
「自由…私を壊して。」
もう止められない。
「あやめ…好きだよ。」