第38章 starlit sky
「あやめちゃ~ん♪」
見慣れた後ろ姿を見つけて駆け寄った。
「自由。おはよう。」
「今日も可愛いね。」
ニコッと笑って、顔を覗き込む。
「ありがとう。」
「今日も宜しくね?」
頬に掛かる髪を耳に掛けてみる。
視線を下に落とし、再び引き上げると不思議そうに見つめる視線。
「可愛いワンピース。夏っぽいね。」
「よく似合う。」
「ありがとう。」
困ったような笑顔に、俺まで眉を寄せてしまう。
俺の場合は、可愛すぎて困ってだけど。
はぁ…。
キミは何を着ても似合っちゃうんだよね。
今度、一緒に買い物にでも行こう。
誘ったら来てくれるかな?