第28章 glint(裏)
クチュクチュ指の動く音、イヤラシイ水音と熱の籠もる吐息が部屋を満たす。
「はぁっ…んっ…」
「すごい締め付けてる」
「指増やす?」
「んんっ…」
私は、コクコクッと頷いてしまう。
だってこんなに気持ち良くなるなんて…
知らなかった。
「じゃあ、もう1本増やすね。」
新たに与えられる感覚に腰が浮いてしまう。
「っ…あっ…」
「腰浮いてるよ?そんなに気持ち良い?」
瞼を閉じて、再び頷く。
「可愛い…」
「本当は、1回イかせてあげたいんだけど…」
「もう我慢出来ない。」
その言葉に期待と不安で瞼を開く。
良平さんは、ベッドサイドの棚から小袋を取り出し封を開けた。
私に背を向け準備を整える。
「お待たせ。」
そう言うと瞼にキスを落とし、ギュッと抱きしめてくれた。