第28章 glint(裏)
太股がくすぐったい。
動く度に触れる髪。
柔らかい感触と肌が湿る感覚に、私の心臓はどんどん心拍数を上げていく。
時折走るピリッとした感覚に、慌てて視線を向ければ赤いシルシがカレの形跡を辿らせる。
私の視線に気付いたのか、伏せていた視線はふいに上を向く。
赤い舌と上目遣いの切れ長な瞳。
捕らえられたら、逃れられない。
フッと目を細めて、再び瞼を伏せる。
味わうように私の足に舌を這わせ、手は誘うように撫でる。
「ビクビクしてる…感じてる?」
囁くような声に、私の胸は苦しいほど締め付けられた。
「もっと良くしてあげる。」
そう言うと、私の左足を少し高く上げそこに顔を埋める。
膝の裏を舌先でチロチロと擽られる。
「やっ…!」
無意識に体は跳ね、身をよじってしまう。
「触れたら、震えたね…」
「やっぱりここが良いトコロ?」
チラッと私の反応を確認しながら、舌を動かす。
「やっ…ぁっ…」
自分でもこんな声が出ちゃうなんて…
恥ずかしくて。
恥ずかしくて…。
こんな姿…良平さんに嫌われたらどうしよう。