第26章 key
お店まであと少しの所で、良平さんが問う。
「あやめちゃんって家どこ?」
「○○です。」
「もしかして、△駅乗り換え?」
「あっ…そうです。」
「そっか。うち△駅なんだ。」
「実は、家近かったんですね?」
「うんうん。」
「遅くても何時に乗れれば間に合う?」
「23:30には出ないと…」
「そっか。じゃあ、お店変更しても良い?」
「乗り換え1個少なければ、それだけお店でゆっくり出来るでしょう?」
「!!!」
「嫌かな…?」
「嫌じゃないです!」
「良かった。」
少しでも長く一緒にいられるのが嬉しい。
本当。
私って単純。