• テキストサイズ

恋ぞつもりて(裏)~声優さんと一緒~

第22章 search


あれから何度かこの現場で過ごすようになって感じる事がある。

岡本は、あやめを見つめる。

あやめは、岡本を見つめる。

でも、二人の視線がぶつからない。


そして…

新人のあのコは、岡本にまとわりついてはあやめに近付けまいとしている。


「若いねぇ…」

「?どうしたの?」

「あやめ。」

「何だかご機嫌?」

「ははは。うん。若いって良いなって思っただけ。」

「?」

「さて。帰ろうかな。あやめは、この後は?」

「もう終わり。」

「そっか。今日は、どうする?家に来る?」

「うぅん。今日は、このまま帰る。」

「そっかそっか。最近、あやめ不足だから補充したいんだけど。」

「………近いうちに連絡しますよ。」

「待ってるよ。じゃあ。」

髪に手を触れ、クルッと指に絡める。

柔らかい髪は、スルンと落ちる。

まるで、俺の腕からすり抜けるみたい…

何でこの『恋』を選んじゃったんだろうな。

フッと笑うと、あやめの不思議そうな視線とぶつかった。
/ 350ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp