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六つ子たちと 短編集 R18

第21章 一松×バレンタインデー


「はいっ、一松くん、これ..」

一松「なにこれ、プレゼント?」

「今日は何の日でしょう」

一松「知らない」

ほんとは知ってたけど、知らないふりをした

だって知ってるなんて言って、ずっと待ってたなんて思われたら恥ずかしいから

「やっぱり、覚えてなかったかー今日はね、バレンタインデーだよ!」

一松「へー」

「反応薄いなー手作りしたんだよ?一松くんのために」

一松「僕のため?」

「うん!いつもありがとう!」

一松「別に嬉しくないし、てか作ったなんてホントに食えんの?ゴミでも入ってるんじゃない、あ、ゴミは俺か..って..」

「ヒック..グス..ッ」

一松「なんで泣くんだよ..」

「ひどいよ..なんども練習して1番よく作れたのを、一松くんにあげたのに..今日はもう帰る!!」

一松「まっ待って..」と叫ぼうとした時にはは、襖に手をかけていた

急いで立ち上がろうとするけど、間に合わない

エスパーニャンコ「が俺のために作ってくれたなんてまじ嬉しい」

エスパーニャンコ「ほんとはそわそわしてる、に気づいてたけど、バレンタインデーだからチョコくれるかもしれないって期待してたら、ほんとにくれた」

エスパーニャンコ「こちらこそいつもありがとう」

座布団の上で寝ていたはずのエスパーニャンコが僕の気持ちを代弁する

一松「ああああああああああああ」

急いで押入れのなかに隠れる
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