第2章 調教
昨日の行為の影響で私はクタクタだった。
一人、誰もいない地下牢で鎖に繋がれた自分の手首を見る。
どうして自由を奪われてしまったんだろう…
そんなことは決まってる。
この国では年に一度、身寄りのない娘達は貴族や商人に売り出されてしまう。
両親も後ろ盾もなにもない人たちに残る使い道など
言わずもがな。
私はこのお城でずっとこんな生活を続けるのか…
そう思うと涙が溢れてきた。
カ「泣いているのか?プリンセス。」
優しい声が牢屋の前から聞こえてきた。
一「なんで泣いてんの?」
そこには6つ子の王子様、カラ松くんと一松くんが立っていた。
私はゴシゴシと涙を拭い、彼らを睨みつけた。
「あなた達の…せいだよ。」
精一杯思っていたことを伝える。
カ「…………そうか。ならばその傷を癒してやろう。」
一「あ?なに言ってんだクソ松、こいつは………
いや、待て……ッヒヒ…」
カラ松くんは冷たい氷のような瞳を、
一松くんはニンマリと悪魔のような表情をしていた。
「えっ…?」
思わず体が固まる。
一「あんたさぁ…クソ松怒らせちゃったなぁ…」
すると一松くんは牢屋の鍵をカチャカチャと開ける。
一「言っとくけど…俺らおそ松兄さんみたいに優しくないから。」
そうして二人は私の牢屋に入り込んできた。
二人の悪魔がそこにはいた。