• テキストサイズ

ワタシの王子様【おそ松さん】

第7章 童話のような


***
『…〇〇……オレだ…〇〇!!』

遠くから私を誰かが呼ぶ声が聞こえた。

「…はっ…はい!?」

目を開けるとそこは自分の部屋だった。


そして、目の前にはカラ松くんがいた。


「か、カラ松くん?私は…なんでここに!?」

たしか、さっきまでおそ松くんと……



カ「あぁ…〇〇が廊下で倒れていたからな。

オレが運んできたのさ。」

「えっ…あ…そ、そうなんだ!ありがとう!」

気づかなかった。

というか、なんで廊下で倒れていたんだろう?

うーんと顎に手を当て考える。




その沈黙を破るように、カラ松くんが口を開いた。


カ「なぁ、〇〇?

…むかし、牧場に住んでいなかったか?」

「えっ……どうして?」

カ「質問したいことがある。そこで8歳のとき、よく
一人の男の子と遊ばなかったか?」

正直その頃の話は思い出したくなかった。

なんせ、私がその貴族の男の子と遊んだから、そのせいで両親は殺された。


………あれ?カラ松くん…なんでそんな細かく知ってるんだろう?


カ「その顔は思い当たる節があるんだな…」

「…うん。その男の子がどこにいるのかはわからないけれど……その男の子と私は一緒にいてはダメな存在らしくって…両親は殺されちゃったんだ…」

あ…まただ…。どうして過去を思い出しただけで泣いてしまうのだろう。


白いドレスにポタポタと水が花を咲かせる。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp