第6章 ハジメテ
***
松代「そういうことなのよ…。もし、選ばれなくってもこのお城にメイドとして使えることはできるから安心してちょうだい。」
「はい、王女様。誠心誠意、尽くしていきます。」
松代「それじゃあ、私はこれからパーティ会場へ行くわ。お部屋に戻ってこの本を読んでおいてちょうだい。」
大きい扉を開け、わたしは自室へと向かっていった。
どうやら先ほどの話によると、私の役割は性奴隷として変わらないらしいが、もし認められればお姫様になれるらしい…
でも…そんな自信なんてないや。
もらった『礼儀の基本』という本をパラパラとめくって歩いていると誰かにグイッと手を引かれ、
部屋に引き込まれた。