第13章 新たなる風
「ここはコンピュータ室で…」
私は一応説明はしてるけど、それ以外は話さない。
というか、話せない‼︎
自己紹介をするとしても、そうすると図書館が出てきちゃうわけで…
で、図書館には千陽先輩がいるわけで…
「麻宮さん、俺、図書館行きたい‼︎」
…へ⁇
「だから、図書館行きたいんだってばッ‼︎」
そ、それは…
「なんだよ、連れて行けない理由でもあるのか⁉︎」
あります。とはいえませんけど…
「ならいいだろ⁉︎何、本がつまんないのしかないわけ⁈」
むむむ…むかつく〜‼︎
「私の、私達の図書館を馬鹿にしないでよ‼︎
そんな言うなら証明してあげるよ!
私達の図書館が最高な図書館だってこと‼︎」
水室さん、口をあんぐり。
「麻宮さんって、そーいうタイプだったっけ⁈」
「そ、それはどうでもいいでしょ⁉︎ほら、行くよ‼︎」