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放課後の図書室

第12章 観覧車の中で。


「“初恋の女の子”って…」

「僕の小さなころからのいちばんの大切な人」

千陽先輩…

私のこと、そんなふうに…

「あの子のことも好きなんだ。でも、『今』の僕は実音のことも好きだって叫んでる」



ごめんなさい。


私のせいで悩んでる。


私が前に
『あの子と知り合いなんです』

なんて言うから。


最初から言っておけば、


私が、





私が素直になっていれば…







今さらだよ。


今さらすぎるよ。













『私がその女の子です。私も千陽先輩のことが好きです』










なんて、言えない…








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