• テキストサイズ

色々短編集

第9章 君だけ


泣いてる私を一人にできないからと、澪ちゃんが私の家に来ることになった。

今日は家に親がいないから、幸い私の泣き顔を見せなくて住む。


澪ちゃんを私の部屋に入れると、私は今日見たことを全て話した。
その間、澪ちゃんは静かに話を聞きながら、後から後から流れる私の涙をそっと拭っていた。



私がようやく話し終えると、澪ちゃんは私をそっと抱きしめた。



「バカだね先輩」


「澪ちゃんより頭いいもん…」


「勉強じゃないよ。そういうんじゃなくてさ、バカだよ」


「…」


「僕が、伊織以外に好きな人なんて、出来るわけないでしょ」


「そ、そんなのわからないじゃん…っ」


「えー、どうしたら信じてくれるの?」


「それはわ、からない‥」


「えーww じゃあ〜…んっ!」


「んん?!」


「はーい、やくそくっ!」


いきなりキスをしたかと思うとパッと離してへへっと笑う。

その笑顔を見て、さっきまでの不安がどこかに逃げていった。

/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp