第7章 あんたのせいで!
屋上へ着くと掴んでた手を離し
「この間遊園地に行ってオレがジュース買いに行ってる間に帰っただろ?」
と奴は空を眺めながら言ったので
「そうだけど、あたしは袋を取り返しに追いかけて行っただけだし」
と言うと
「探したんだぞ…」
と何だかいつものこいつらしくない顔で言われたが
「用はそれだけ?こっちはあんたのせいで友達に絶妙とか言われて迷惑なの!
と文句をぶちまけると
「ならその開いた穴の分オレが埋めてやるよ」
と言われあたしは
(何なのこいつ…)
と心底嫌になった。
「まっ!今日は久しぶりに彩と電話出来るから今日は無理だけどな」
と言った。
あたしが教室に戻ると女子はみんなあたしの事を睨むだけではなく避けるようになった。